用語「さ」行

> <> <> <> <

◇全人類地球脱出計画<the Project of all of the human race getting out of the earth>名/歴

 人類史上最大の脱出作戦。
≪解説≫
 第三次世界大戦末期に使用された縮退爆弾の誤作動により人類は地球からの離脱を余儀なくされた。当時の地球最大の軍事大国アメリカは、第三次世界大戦の終結を名目に開発し手間もない縮退爆弾の使用を決行した。
 インド洋より発射された縮退爆弾は発射9秒後の2296年10月9日午後9時30分12秒、原因不明の暴発事故を起こし臨界爆縮を開始。さらに2秒後に第一次臨界を迎え大量のニュートリノと熱線を放出し、また小惑星衝突規模の大爆発を起こした。瞬間、5億人の人々が即死。その際のニュートリノは、一部火星や木星でも観測された。

地球から脱出を図る宇宙船群

 結局、約27億人が爆弾の直接的な影響で死亡。後遺症等の関係による移住/生存の選択が20億人を見捨て、飢餓とそれに伴う暴動等により20億人が死亡し、結局残りの20億人が地球を脱出した。脱出のシャトルも十分な整備がなされる余裕が与えられなかったため地上を離れた直後に爆散したものも多くあった。地球を離れた人々はトランスポートゲートを使い、受け入れを申し出た星々に散っていったがその多くが火星へ流入した。

◇相対性理論<theory of relativity>名/論

  20世紀のパラダイム。時間・空間の概念を大きく変えた人類史上でも最大の理論。
  ≪解説≫
 19世紀の末に完成した電磁気学(electromagnetism)はガリレオの相対原理を満たしていなかった。そのため、アルベルト=アインシュタイン(A.Einstein)は光の理論でもある電磁気学にも相対原理が適合するように変更をし、1905年に特殊相対性理論(special theory of relativity)を発表した。この理論はその後の物理法則の幹部をなすこととなる反物質やローレンツ変換、ミンコウスキー空間などの考えを生み出した。特殊相対性理論は1905年6月に発表された論文「運動する物体の電磁気学」の1ページ目に記載されている「光速度不変の原理」が基礎となっている。
 アインシュタインは自伝の中で16歳の時に特殊相対性理論は浮かんだと述べているが、それは「もしも人が光の波を後ろから光の速度で追いかければどうなるか」という疑問である。
 力学の法則では運動の状態によって、つまり“動いている系”と“止まっている系”では測定の結果が変化するとしているのに対し、電磁気学の基礎であるマクスウェルの法則では「光の速度は観測者の状態によらず一定となる」としていた。そこで当時はこの方程式は「絶対静止系」に限り成り立つと考えられていた。
 アインシュタインはマクスウェルの方程式と力学の法則とが矛盾するのはなぜかという問題に取り組み彼はある時「光が常に一定で時間や空間が変化するのである」ということに気付いた。特殊相対性理論はこの発見の5週間後に完成したと言われている。
 しかし、特殊相対性理論は等速直線運動をしている系だけに成り立つものである。彼は「この相対性理論を加速運動をする系にまで広げられないだろうか」と考えそして導き出されたのが、「どのような運動をしている系でもその中での運動法則は同じである」という一般相対性理論である。1907年の「等価原理」発見に始まりグロスマンとの共同研究によって重力時間と空間の幾何学的性質として表すことが出来るようになり、重力を時空の歪みとして数式化した重力場の方程式に疑問が残るも、1915年一般相対性理論は完成した。1919年の皆既日食の際に太陽の重力によって星の光も曲げられるという彼の予言は確認され、この事実が報じられると世界中でアインシュタイン・フィーバーが巻き起こった。
 

◇ソナイ<SONY>名/集 

 世界最大の電気機器メーカ。SONY。

<参照>SONY


> <> <> <> <